村上 正城(むらかみ まさき)
1972年(昭和47年)4月、
名古屋市生まれ
税理士・行政書士・CFP
名古屋経済大学大学院法学研究科客員教授
家族信託専門士
経営革新等支援機関
会計ソフト実務能力試験1級
略歴
会計事務所や監査法人トーマツ(現、デロイト トーマツ税理士法人)勤務を経て、2004年に税理士村上正城事務所を開業。
開業後は株価評価や企業組織再編などの実務経験を活かし、相続税申告や事業承継対策、起業支援を中心に事業を展開。
最近は、生前贈与や遺言の活用セミナーを積極的に行い、2012年以降、金融機関を中心とした相続セミナー・勉強会に、1,500回以上の登壇実績を持つ税理士である。
税理士会関係
名古屋税理士会昭和支部外部派遣員(平成17年~18年度)
名古屋税理士会昭和支部指導所相談員(平成19年~20年度)
商工会議所関係
名古屋商工会議所新瑞支部税務専門相談員(平成17年~19年度)
愛知県商工会連合会 地域力連携拠点事業専門家(平成20年~21年度)
愛知県商工会連合会 経営・技術強化支援事業エキスパート(平成22年~令和6年度)
その他
愛知県豊橋市包括外部監査補助(平成20年度)
名古屋経済大学大学院授業担当【組織再編税制研究】(平成28年~令和6年度)
村上正城のトリセツ
- Chapter
- 01
はじめに
-村上正城のトリセツ(取扱説明書)です-
2012年、平成でいうと24年。私は相続セミナーの講師をはじめました。
この年は、私がちょうど40歳を迎え、10年越しで授かった娘が生まれた年でもあります。私にとってのメモリアルイヤーですね。
そして、たくさんの方々のおかげで、今日にいたるまで、数多くのセミナーに登壇させていただきました。ただし、セミナーの席で私の身の上をお伝えするという機会は、実のところ、ほとんどありません。
でも、やっぱり、ご自身のお客様や会社の職員さんの前で「何か話をしてもらおうかな」ともなれば、”村上正城”はどんな人?って、そこはちょっと気になりますよね。
今までどんなことをやってきたの?とか
何で相続のセミナー講師をやっているの?とか
そもそも、コイツで大丈夫?などなど…。
そこで、少しでも私のことを知っていただけたら、そして、ほんの少しで構いませんので私に関心を持っていただけたら-
そんな思いで書いてみました。
村上正城のトリセツ(取扱説明書)です。
- Chapter
- 02
きっかけは自分の家の相続トラブル
経験した3回の相続
そもそも、私がなぜ税理士を目指したのかというと、お恥ずかしながら、ウチが相続でもめたからなんです。
私は、17歳の時に父を病気で亡くし、20歳の時に祖父、そして34歳の時に祖母と、今までに3回の相続を経験しています。
それで、この相続が3回とも全部ゴタゴタしてしまいました…。 父が亡くなった後、祖父から、とんでもなく理不尽なことを言われて泣いている母の姿を見てきました。
また、代襲相続人として参加した祖父の遺産分割協議では、何も聞き入れてもらえず、その時に言われたハッとする言葉は、今でも耳の奥にこびりついています。
その当時は本当にびっくりしましたし、「コノヤロー!」とも思いました。 しかし、悔しいけれど、その時の私には、具体的に何をどうしたらよいのか全くわかりませんでした。
そこで、大事な家族を守るためにも、言いたいことを言うためにも、祖母の相続までに相続とお金に詳しくなってやる-
これが税理士を目指したきっかけです。
動機としてはどうかなぁと思いますが、正直に書いてみました(汗)。
- Chapter
- 03
税理士として携わった相続現場で
お客様の相続に「我が事」として向き合い、プロとして対応
大学卒業後、家族の理解と支えのおかげで2001年に税理士登録を行いました。
また、2004年に独立開業するまでに、4か所の事務所でお世話になりました。
(ここはサラッと書いてしまいましたが、詳しくはまた別の機会に…)
相続で私のような思いをしてほしくない-
勤務先で積ませていただいた経験を活かして、今度は誰かの力になりたい-
そんな思いで、相続支援を中心に村上事務所がスタートします。
お仕事を通じて、たくさんの相続に立ち会わせていただきました。
どのご相続にも、残されたご家族が抱える不安があります。
また、理屈や是か非かでは解決できない情や想いといった難しさもあります。
私は自身の経験を通じて、その“痛み”がどんなものか知っています。
プロとして、知識や技術で業務を滞りなく進めることは大事です。
専門家である以上、冷静かつ客観的に判断をしなければなりません。
しかし、私に求められているのは、作業や処理を完遂することだけではありません。
お客様の想いに寄り添うこと、不安を安心に変えることだと思って取り組んできました。
- Chapter
- 04
相続手続支援で感じた忸怩たる思い
事後ではなく事前の準備や対策のお手伝いを
ところがです。
私の場合、相続が始まってからお声をかけていただくことが多かったんです。
つまり、ご本人様がいらっしゃらなくなってから、申告業務に馳せ参じるわけです。
それで、いざ、お宅へ伺ってみますと、
相続人であるお子さんたちが遺産分割でもめていたり、
高額な納税資金の捻出に苦労されていたり、
そもそも、亡くなった方の資産状況が全く把握できず四苦八苦していたり、
なんて場面に遭遇することが少なくありませんでした。
しかし、相続が始まってしまってからでは、もう根本的な解決はできません。
お役に立てない自分が不甲斐なく、私は忸怩たる思いでいっぱいでした。
もし、ご本人がお元気な時にお会いして相続対策をお手伝いできていたら、今の状況も随分変わっていただろうに…。
だから、これからは、ご家族が相続でつらい思いをしなくてすむように、相続前の準備や対策をサポートしていこう。
そんなことを考えていた矢先、私に転機が訪れました。
セミナー講師のオファーです。
- Chapter
- 05
相続セミナー講師のやりがい
ご本人に直接お伝えできるよろこび
相続セミナーのきっかけは、長年お世話になっていた方からのお声がけでした。
その方をはじめとした多くの方々に支えられて、1回目のセミナーが2回目のご依頼へと繋がり、気が付けば、延べ1,000回を超す登壇機会をいただきました。
本当に感謝しかありません。
セミナーでは、とても前向きな皆さんが、いつも私の目の前に座っていらっしゃいます。
家族のために相続対策をはじめていこうとお考えの方や、
私と同じように、お客様に相続対策をご提案されるプロ人材の方々です。
みなさんの熱意に押され、大汗をかきながら、いつも夢中でお話ししています。
一口に、相続前の準備や対策といってもサポートの方法は様々です。
でも、私は「まず、関心を持っていただきたい。」いつもそう思っています。
ご参加された方が、ご自分と家族のこれからのことを考える-
セミナーの内容をお家でご家族の方とお話しになる-
私の相続セミナーで、そのお手伝いができれば最高です。
私の役割は動機づけです。
そんな相続セミナー講師のお仕事。
とてもやりがいを感じています。
- Chapter
- 06
相続でつらい思いをする方を
一人でもへらしたい。
相続でもめるということ。相続トラブルの被害者はだれ?
相続でもめて困るのは誰ですか。
それは、相続人であるお子さんたちではありません。
本当にお気の毒なのは、相続人のご家族なんです。
つまり、息子さんのお嫁さんやお孫さんといった方々ですね。
当事者のみなさんはいいんです。
「親父きらい-兄貴きらい-」どうぞOKです。好きなだけ喧嘩してください。
しかし、そのせいで、お嫁さんやお孫さんが割を食ってしまうことだけは許せません。
私には、娘を連れていける父方の親戚がありません。過去の相続トラブルが原因です。
「今も行き来が続いていれば、この子にも、お小遣いやお年玉をもらえる叔父さん、叔母さんがいたはずなのに…。」お盆やお正月になると、いつも娘のことを不憫に思います。
何も悪くない声の小さな家族が、いつまでも理不尽な思いをしていく…。
相続でもめるって、そういうことです。
あなたの大切なご家族には、そんな思いをしてほしくない-
相続でつらい思いをする方が一人でも減りますように-
私の切なる願いです。
- Chapter
- 07
これからがこれまでを決める
家族のためにはじめる相続対策。
その最初の一歩に立ち会いたい
「これまでが これからを 決める」 のではない
「これからが これまでを 決める」 のだ
浄土真宗 真宗大谷派の名僧 藤代聡麿(ふじしろとしまろ)さんの有名な言葉です。
痺れますね。
これほど相続対策にピッタリはまるフレーズ、他にはちょっと思い浮かびません。
これまでたくさん働いて、守ってきた大事なご家族。
しっかり築いた大切なご資産。
今もご家族が幸せに暮らせているのは、ご自身の頑張りのおかげです。
だからこそ、
「もし、私が今日いなくなっても、うちの家族は大丈夫」と安心して言えるために、
お元気なうちに、どうかご自身の老後や相続の対策をはじめてください。
家族のために考える-
家族のためにはじめる相続対策-
ぜひ、最初の一歩のお手伝をさせてください。
今日もセミナー会場で、あなたをお待ちしております。